概要

中部大学創発学術院について

創発学術院の設置

中部大学は平成26年に開学50周年を迎え、学園として新たなる活躍の時代に入りました。新たな試みとして、これまでの「総合大学への道」から「開かれた世界レベルのサステナブル大学」を目指した大学改革を進めています。その一環として、新たに学術の創発を掲げた学内外に開かれた高度な研究の場として「創発学術院」を創設しました。「卓越した研究者を学内外から集めて、既存の領域を超えた、新しい学問の開拓と発信を中部大学からしていきたい」という趣旨です。創設1年ほど前から、京都大学の松沢哲郎教授を介して、中部大学飯吉厚夫理事長/総長と山極壽一京都大学総長が面談し、中部大学と京都大学の総長間で両大学の間の新しい形の連携を模索しました。それを形にしたものが、この創発学術院です。組織として、京都大学は高等研究院(森重文院長)、そのカウンターパートとして中部大学は創発学術院を、いずれも総長特区として4月1日付で同時に設置することになりました。6月2日には、本学で開所記念式を行うとともに、中部大学創発学術院と京都大学高等研究院の間で正式な連携協定書を取り交わしました。
「創発」とは、物理学や生物学などで使われる用語であり、部分の性質の単純な総和にとどまらない特性が、全体として現れるという意味で使われます。自立的な要素が集積し組織化することで、個々のふるまいを凌駕りょうがする高度で複雑な秩序やシステムが生じる現象、あるいは状態だともいえます。自律的な要素を「個々の研究者」とし、高度で複雑な秩序やシステムを「新しい学術分野」と読み替えてください。創発学術院は「国際連携および先端萌芽ほうがのための高度な研究組織」です。中部大学の不言実行の精神のもと、新たな学術の創発を目指します。卓越した研究者を学内外から集め、既存の学問領域を超えた、新しい学問の開拓と発信をしていきます。
gaiyou01

開所式でのテープカット(左上)、京都大学高等研究院との学術交流協定を締結(右下)。
創発セミナー(右上)や創発シンポジウム(右下)を行っています。

創発学術院の所属教員

創発学術院を構成する教員とその研究分野を紹介します。院長を務める私、飯吉厚夫は物理学、特にプラズマ理工学を専門としています。(以下、敬称を略します)次に、2人のコーデイネーターを配し、本学初の特別招聘しょうへい教授として、森重文と松沢哲郎を迎えました。森重文は代数幾何学の中でも双有理幾何学を専門とする数学者であり、数学分野のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞しています。また、アジアから初の国際数学連合の総裁として国際的な活動をしています。松沢哲郎は「アイ・プロジェクト」と称するチンパンジーの認知研究や、アフリカでの野外研究で世界的に著名で、文化功労者として顕彰されています。両者とも、京都大学高等研究院の特別教授でもあります。さらに、学内教員の山本尚は有機合成と触媒化学、安藤隆穂は思想史、福井弘道は地球環境学を専門としています。その後、中部大学学長の石原修(専門:プラズマ物理化学)、副学長の辻本雅史(専門:教育史、日本思想史)が参画するとともに、客員教授として、松林公蔵(フィールド医学、老年医学、神経内科学)、山口佳三(専門:微分幾何学)、長谷川壽一(専門:⼈間⾏動進化学、進化⼼理学、⾏動⽣態学)、矢野誠(専門:経済動学、国際経済学、数理経済学、法と経済学、経済理論)、土井隆雄(専門:宇宙工学、天文学、有人宇宙学)、幸島司郎(専門:生態学、行動学、雪氷生物学)を迎えました。さらに、創発学術院の専任教員として、津田一郎(専門:複雑系脳科学、客員教授より異動)、荒井迅(専門:力学系、計算トポロジー)、牛田一成(専門:微生物生態学、腸内細菌学、客員教授より異動)、松田一希(専門:動物生態学・霊長類学)、桑畑裕子(比較認知科学、比較発達科学)が所属しています。

創発学術院の所属教員。(敬称略)
上段左から、院長(理事長・総長)の飯吉厚夫、特別招聘教授の松沢哲郎と森重文。
下段左から、学内教員の山本尚、安藤隆穂、福井弘道。

上段左から、中部大学学長の石原修、中部大学副学長の辻本雅史、客員教授の松林公蔵。
中段左から、客員教授の山口佳三、長谷川壽一、矢野誠。
下段左から、客員教授の土井隆雄、幸島司郎。

上段左から、専任教員の津田一郎、牛田一成、荒井迅。
下段左から、専任教員の松田一希、桑畑裕子

創発学術院の活動内容

大学という学びの場では、優れた研究こそが最良の教育だといえます。そこで、各種セミナーを開催し、異なる分野を専攻する学生研究者間の意見交換の場としています。学内外の有志に自発的に参加してもらうというスタイルのもとで定期的に開催しています。創発学術院は、真に学びたい者が学問の先端に触れ、学問の創発に関わる機会をつくっていきます。この他にも、学内外に対する目に見える貢献として「創発シンポジウム」も開催しています。 私立大学と国立大学という異なる組織間での学生、研究者の自由な交流ができる基盤整備に力を入れていきます。また、国内外の叡智えいちが集結する京都大学高等研究院と連携し、両機関の強みを相互に強化することを目的に学術交流協定を締結しました。本協定により、研究者および教員の交流、先端萌芽研究および国際連携に関わる情報の交換、共同研究、教育および文化的プログラムの共同実施が可能となりました。この京都大学高等研究院の他にも、現在、国内外の研究機関との連携を強化し、分野横断型の新たな学術の創発を目指すべく活動しています。
gaiyou02

中部大学創発学術院と京都大学高等研究院との連携の概要

PAGE TOP